人間は誰しも強い煩悩の一つや二つはもっており、特に喫煙やギャンブル好きな人は、止めようと思ってもなかなかやめられないものです。
喫煙は日常生活におけるささやかな逃避の習慣ですが、パチンコなどのギャンブルは少し違います。
非日常的で刺激的な雰囲気を味わえる遊びだからです。
ギャンブルは所詮あぶく銭で、帰りの運賃まで残さず賭けてスッカラカンになり、おけら街道をとぼとぼと帰る姿は惨めなものです。
手元に残ることは少ないし、負けが込めば借金しか残っていないということになりかねません。
たまに勝つことがあっても、結果的には損をすることが分かっているにもかかわらず、人はなぜギャンブルにのめりこんでいくのでしょうか。
ギャンブルのどこにそんなに魅力があるのでしょうか。
マージャでもやったことのある人なら知っていると思いますが、あれほど面白い遊びはありませんが、もし、何も賭けないでマージャンやろうとしたら、これほどつまらない遊びもありませんね。
ギャンブルの面白さは、お金が賭けられていることにあり、これが当たれば大儲けできるかもしれないという期待感と、ハラハラドキドキする緊張感に血を沸き立たせるのです。
あたりは予測どおりにやってこないので、誰にでもチャンスはあります。
だから一発逆転すると、今まで大負けしていたこともすっかり忘れ、ふってわいた幸運に歓喜するのです。
そしてもうひとつ、なによりギャンブルをしているときの陶酔感がたまらないのです。
勝つか負けるかの真剣勝負のとき、体全身を駆け巡るアドレナリンによって湧きあがってくる興奮や酩酊感を体験すると、人はそれを忘れることができなくなるのです。
つまり、ギャンブルをしているとき、このアドレナリンが放出されることによって、人は酩酊や興奮状態に陥り、日常の些細な悩みやフラストレーションから解放されるのです。
この一瞬の刺激が日頃の冷静さを失い、さらなるハラハラドキドキを追い求めて、このままではまずいと頭では理解していながらも、人はギャンブルのめくるめく世界にのめり込んでしまうのです。
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